入る前に期待していたこと
僕がCOACHTECHを選んだ理由のひとつは、スクールで勉強して終わりではなく、実際の企業案件に取り組めることでした。スクールでスキルを身につけ、PROで実案件を経験し、その実績を使って自分でも案件を取る。副業から始めて、いずれフリーランスになる道筋として、この流れを想定していました。
もうひとつ、受講料をある程度回収できるという期待もありました。入会前の営業の方の説明を、僕は「PROまで進んで案件に取り組めば、受講料をある程度ペイできる」と受け取っていました。書面で保証されていたわけではなく、あくまで当時の僕の受け取り方です。全額を回収できるとまでは思っていませんでしたが、負担がある程度軽くなるくらいの期待はしていました。
実態①:卒業から約7ヶ月、紹介を待った
「案件保証」と聞いていたので、もっと早く案件に入れると思っていました。実際には卒業から約7ヶ月かかり、その間は収入になりません。待っている間の過ごし方や、案件保証の意味については、別記事(COACHTECH PROに入って感じた現実)に書いています。
実態②:「月20〜40時間」の案件は、3ヶ月で約23時間だった
案件を紹介された際、僕は「月20〜40時間程度」と聞いていました。実際の稼働時間はこうでした。
| 月 | 実際の稼働時間 |
|---|---|
| 1ヶ月目 | 約10時間 |
| 2ヶ月目 | 約10時間 |
| 3ヶ月目 | 約3時間 |
| 合計 | 約23時間 |
聞いていた下限の月20時間で計算すると、3ヶ月で60時間。実際の約23時間は、その約4割です。上限の月40時間を基準にすれば、約2割にとどまります。
企業案件なので、作業量が毎月一定にならないことは理解しています。「月20〜40時間」も、あくまで目安だった可能性があります。だから「約束と違う」と言いたいわけではありません。僕が想像していた水準と、実際の水準に大きな差があった。この事実だけを書いておきます。
収入面では、期待した水準にならなかった
稼働が少なければ、報酬も限られます。受講料85万円を案件の報酬で回収するという期待は、僕のケースではかなり厳しい結果でした。
副業コースだったことも影響しているかもしれません。ただ、僕はフルコミットコースを経験していないので、フルコミットなら条件が違うのかどうかは分かりません。言えるのは、少なくとも僕が経験した副業コースでは、「案件保証があること」と「安定した副収入が得られること」は別物だった、ということです。
それでも、実案件を経験した価値はあった
収入だけを見ると期待外れでしたが、実案件に入った経験そのものには価値がありました。決められた仕様に沿って開発する。修正依頼に対応する。クライアントとやり取りする。スクールの課題とは違う種類の経験で、独学だけではなかなか得られません。この経験は、自分で案件を取るときにも使えています。
また、COACHTECHで学んだHTML・CSS・JavaScript・PHP・Laravel・データベース・Git/GitHubといったスキルは、今の仕事の土台になっています。ただ、「スキルが身についたこと」と「受講後に稼げること」は別の話でした。
案件サイトで分かった、実務経験の壁
卒業後に自分で案件を探すと、応募条件に実務経験が求められるものが多くありました。僕が見た範囲では、「実務経験2〜3年以上」といった条件が付いた案件がかなりあります。スクールを卒業しただけでは、企業から見ればまだ実務経験のない人、というのが現実でした。その意味では、PROで実案件を経験できたことには、この壁に対する価値がありました。
なお、僕は転職活動をしていないので、転職市場のことは語れません。あくまで案件に応募した範囲での実感です。卒業後に自分で案件を取るまでの具体的な過程は、別記事(未経験から初案件を取るまでにやったこと)に書いています。
入会前に確認しておきたいこと
案件保証の意味を僕が正確に理解していなかったのは事実で、その点は別記事に書いたとおり反省しています。ただ、稼働時間や報酬のような具体的な条件は、入会前に確認できたはずでもあります。これからCOACHTECHを検討するなら、「案件保証」という言葉だけで判断せず、次のことを具体的に確認しておくと安心です。
- 案件紹介まで、平均でどのくらいかかるのか
- 副業コースの場合、稼働時間はどのくらいの案件が多いのか
- 案件の報酬は、いくらくらいなのか
- 3ヶ月の案件保証が終わった後は、どうなるのか
- 案件が終わった後、次の案件は紹介されるのか
- フルコミットと副業で、案件の条件にどんな違いがあるのか
- 受講料を、案件報酬でどの程度回収できる想定なのか
回答は口頭だけで済ませず、メールなど文面で残してもらうのがおすすめです。「案件が保証されている」ことと「十分な収入が保証されている」ことは、まったく別の話だからです。
まとめ
COACHTECH PROで案件をもらって分かったのは、次のことでした。紹介まで約7ヶ月かかったこと。「月20〜40時間」と聞いていた案件が、3ヶ月で約23時間だったこと。実案件を経験できたことには価値があったが、収入面では期待した水準に届かなかったこと。
スクールは、スキルは与えてくれます。でも、仕事までは与えてくれません。案件を取るには、自分で営業し、実績を作り、信頼を積み上げる必要があります。
COACHTECHで学んだことを後悔してはいません。Webアプリを作れるようになり、実案件も経験できました。だからこそ、これから受講する人には、説明された内容をそのまま受け取るのではなく、実際の案件数や稼働時間まで確認したうえで決めてほしいと思います。
COACHTECHの受講全体の感想は「COACHTECHを受講した正直なレビュー」、PROの選考内容は「COACHTECH PROの選考内容は?」に書いています。あわせて読むと、全体像が掴めるはずです。