朝:まず自分の頭で1日を組み立てる
子どもを学校と保育園に送り出してから、仕事を始めます。
席について最初にやるのは、メールとチャットの確認、その日のタスク整理です。ここではAIを使いません。 頭が一番クリアな午前中を集中作業に充てたいので、「今日何をやるか」だけは自分で決めるようにしています。
タスクが決まったら、ターミナルでClaude Codeを起動します。ここから終業まで、基本的に起動したままです。
午前:終日起動しておく理由
午前は開発に集中する時間です。Claude Codeを立ち上げたまま、コードを書きながら必要に応じて相談します。
「何かあったら開く」ではなく、「常に隣にいる」感覚に近いです。新機能なら「このテーブル構成で予約機能を作りたい」と伝えてController・Model・Migration・Routeの雛形を出してもらう。詰まったらその場で、プロジェクトのファイルを読み込んだ状態で相談する。「このControllerが長すぎるから整理して」と投げる。
終日起動している理由はシンプルで、起動と終了のコストをゼロにするためです。「ちょっと聞きたい」たびに立ち上げる手間があると、その一手間で相談しなくなります。ハードルを下げておくこと自体が、使い方の工夫だと思っています。
エラー調査:2〜3時間が、10分以下になった
一番変わったのがここです。
以前のエラー対応は、こういう流れでした。エラーメッセージをコピーして、Googleで検索して、StackOverflowやQiitaを何ページも開いて、読み比べて、自分の環境に当てはまるか判断して、試して、また別のエラーが出て、また検索する——。
原因不明のエラーだと、平均で2〜3時間、長いときは半日が溶けていました。スクールで学んでいた頃、エラーで詰まるたびに孤独に検索し続けた時間は、今でもよく覚えています。
今は、エラーメッセージをそのまま貼るだけです。プロジェクト全体の構成を読み込んだ状態なので、「Migrationの設定とModelのキャストがずれています」というように、文脈を踏まえた答えが返ってきます。10分もかからずに方向性が見えるようになりました。
もちろん、返ってくる答えが常に正しいわけではありません。ただ「どこを見ればいいか」が数分で分かるだけで、調査にかかる時間はまるで違います。半日が10分になる、というのはそういう意味です。(具体的な使用感は、Claude CodeをLaravelで使った記事に詳しく書いています。)
昼:あえて使わない時間をつくる
昼食をとって、少し休憩します。
この時間は、意図的にAIを使いません。終日起動しているからこそ、使わない時間を意識的に作るようにしています。便利なものほど、距離感を自分で決めておかないと、考えることを手放してしまう気がするからです。
午後:クライアント対応は、自分の言葉で書く
午後はクライアントとのやり取りや、細かい修正が中心になることが多いです。
クライアントへのメッセージは、基本的に自分で書きます。 AIに頼りすぎると、文面が急に機械的になるからです。相手も人間なので、そういうものは伝わります。
ただし、複雑な状況を説明しなければならないときや、伝え方に迷ったときは、「この状況をどう説明すればいいか」と相談することはあります。方向性を整理するために使って、最終的な文章は自分で書き直す。この順番は崩さないようにしています。
ブログ:構成には使う、本文には使わない
このブログを書くときもAIを使いますが、開発とは使い方が違います。
使うのは、タイトル案を複数出してもらうとき、見出し構成の壁打ち、「この順番でいいか」の確認まで。
本文は自分で書きます。 体験談ベースの記事なので、自分の言葉でなければ意味がありません。「AIが生成した記事」と「体験を書いた記事」は、読む人に伝わるものが根本的に違うと思っています。
夕方:閉じる
夕方は子どものお迎えに行き、夕食、お風呂、寝かしつけ。この時間はClaude Codeを閉じています。
「終日起動」と言いつつ、家族の時間はきちんと切ります。公務員時代は往復2時間の通勤に取られていたこの時間を確保できるようになったことは、今の働き方を選んで良かったと思う理由の一つです。
夜:実験の時間
子どもが寝てから、残った作業や学習に充てる日もあります。
新しい機能を試したり、Claude Codeの新しい使い方を探ったり。業務では試しにくい実験的なことを、この時間にやることが多いです。
終日起動して気づいた、2つの変化
「調べる」と「作る」の比率が逆転しました。 以前はエラーのたびに手が止まり、検索と試行のループに時間を吸われていました。今は作る時間の方が明らかに長い。半日単位で消えていた調査時間が10分に縮めば、当然そうなります。
「詰まること」への心理的ハードルが下がりました。 以前は難しそうな実装を前にすると「自分にできるかな」と一歩引いていました。今は「まず試して、詰まったら相談すればいい」と思えます。この変化は、時間短縮以上に効いているかもしれません。
まとめ
Claude Codeを終日起動するようになって、エラー調査は2〜3時間から10分以下になりました。起動と終了のコストをなくし、いつでも相談できる状態にしておくことが、この効率化の土台です。
ただ、同じくらい意識しているのが、使わない線引きです。昼休憩、クライアントへの連絡、ブログ本文、家族との時間——ここはAIを入れません。
便利だからこそ、どこで使ってどこで使わないかを自分で決めておく。それが、AIと長く付き合っていくうえで大事なことだと思っています。