はじめに
数年前の自分に「AIと一緒にプログラミングをする時代が来るよ」と言っても、おそらく信じなかったと思います。
プログラミングは、自分でコードを書き、エラーと向き合い、調べながら少しずつ完成させていくもの——スクールで学んでいた頃は、そんなイメージを持っていました。
しかし実際にClaude Codeを使うようになって、その考え方は大きく変わりました。
今回は、Claude Codeを使い始めて感じたこと、そしてプログラミングとの向き合い方がどう変わったのかについて書きます。
この記事でわかること
- Claude Codeを使い始めた頃の正直な感覚
- コードを書く量は減ったのに考える時間が増えた理由
- AIは「仕事を奪う存在」ではなかったという気づき
- プログラマーに求められるスキルの変化
- 基礎が重要であることは変わらない理由
最初は「AIにコードを書かせること」に抵抗があった
正直に言うと、最初は少し抵抗がありました。
「AIがコードを書くなら、自分で勉強する意味があるのかな」「これってズルをしているんじゃないか」——そんなことを考えていました。
スクールで「エラーと向き合う力がエンジニアとしての基礎になる」と教わり、それを信じて何時間もエラーと格闘してきたのに、AIはそのプロセスを一瞬で飛ばしてしまう。だから最初は「どうしてもわからないときだけ聞く」くらいの使い方から始めました。
実際に使って分かったのは「コードを書く量」が大きく減ったこと
Claude Codeを使い始めて最初に感じたのは、コードを書く量が大きく減ったことです。
これまで何十分もかけて書いていた処理が、数分で形になることも珍しくありません。LaravelのCRUD・バリデーション・リファクタリングなど、繰り返しの多い作業は特に効果を実感しました。「このControllerの処理をServiceクラスに切り出したい」と伝えるだけで、プロジェクト全体の構成を理解した上で提案してくれる。以前なら設計→実装→確認→修正という流れだったのが、大幅に短縮されました。
開発スピードは間違いなく上がりました。
でも「考える時間」はむしろ増えた
ここが一番意外だったことです。
コードを書く時間は減りました。でも、その代わりに「どういう設計にするか」「どんな仕様にするか」「本当にこの実装でいいのか」を考える時間が増えました。
Claude Codeはコードを書いてくれます。でも、何を作るかまでは決めてくれません。どんなアプリにしたいのか、どんなユーザー体験を提供したいのか、この機能は本当に必要なのか——そこは人間が考えなければいけません。
「コードを書く」という作業の比重が下がった分、「考える」という作業の比重が上がった感覚です。これは自分にとって想定外の変化でした。
AIが出したコードを「読む力」の重要性
もう一つ気づいたのは、AIが生成したコードを読んで判断する力の重要性です。
Claude Codeが提案したコードは、必ずしも正しいとは限りません。動いているように見えても、ロジックが意図と違っていたり、セキュリティ上の問題が潜んでいることがあります。
Laravelを学んで実際に案件を経験したからこそ、「この書き方はおかしいな」「ここはもっと効率的にできる」という気づきが生まれます。基礎知識がなければ、AIの出力をそのまま使うしかなくなってしまいます。
使い始めてすぐに感じたのは「Claudeが書いたからOK」という姿勢は危ない、ということでした。AIを使いこなすためにも、コードを読んで判断できる力が必要だということが、実際に使ってみてより強く感じられるようになりました。
AIは「代わりに仕事をする存在」ではなかった
使う前は「AIが仕事を奪うのではないか」というイメージもありました。
でも実際は違いました。自分にとってClaude Codeは、仕事を奪う存在ではなく、一緒に開発を進めるパートナーのような存在です。
「この実装で合っているかな」「もっと良い書き方はないかな」「このエラー、原因はどこだろう」——そんな相談相手がいつも隣にいる感覚です。スクールで学んでいた頃、エラーで詰まると孤独に検索し続けるしかなかったあの感覚が、かなり変わりました。
もちろん、間違えることもあります。だからこそ最終的に判断するのは自分です。AIは答えを出してくれますが、その答えが正しいかどうかを判断するのは人間の仕事として残っています。
プログラマーに求められるスキルが変わってきている
以前は「どれだけコードを書けるか」が重要だと思っていました。
でも今は違います。コードを書く技術と同じくらい、あるいはそれ以上に、以下のような能力の重要性を感じています。
- 要件を整理する力:何を作るべきかを明確にする
- AIへ適切に指示を出す力:曖昧な指示からは曖昧な結果しか出ない
- コードをレビューする力:AIの出力が正しいか判断できる
- システム全体を設計する力:部分ではなく全体を見る
コードを書くことだけがプログラマーの仕事ではなくなりつつある——そう感じています。
学習の仕方も変わった
以前は分からないことがあれば検索して複数のサイトを見比べていました。Claude Codeに相談すると自分のプロジェクトに合わせた形で提案してくれることが多く、学習効率はかなり上がりました。ただ、出てきた答えをそのまま使うのではなく「なぜそう書くのか」を必ず確認するようにしています。理解しないまま使い続けると、実力が伴わない状態になってしまうからです。
それでも基礎は大切
Claude Codeが便利だからといって、基礎が不要になるわけではありません。
AIが提案したコードが本当に正しいのか、セキュリティ上の問題はないか、パフォーマンスは大丈夫か——そうした判断は人間が行う必要があります。
自分はLaravelを学び、ポートフォリオを作り、実際に案件を経験したからこそ、AIの提案を冷静に判断できる場面が増えました。その基礎がなければ、どこを信じてどこを疑えばいいかもわからないまま使うことになります。
これからプログラミングを学ぶ人も、基礎を身につけることの大切さは変わらないと思います。AIはその学習を加速させるツールにはなりますが、代わりに学んでくれるものではありません。
まとめ
Claude Codeを使い始めてから、プログラミングとの向き合い方は大きく変わりました。
コードを書くことが目的ではなく、より良いサービスを作ることが目的。そのためにAIを活用する——今はそんな考え方になっています。
AIが登場したことで、プログラマーという仕事は大きく変わり始めています。でもそれは「仕事がなくなる」という話ではなく、「求められるスキルが変わる」ということだと今は感じています。
これからもAIを便利なツールとして使いながら、自分自身の技術も磨き続けていきたいと思っています。