はじめに
COACHTECHを受講し、Laravelを学び、複数のポートフォリオ作品を作り、COACHTECH PROにも参加しました。
受講したこと自体は良かったと思っています。ただ、終わってみると「あのときこうしていれば、もっと効果があったのに」という点がいくつかあります。
この記事はスクールへの批判ではなく、自分自身の取り組み方への反省です。これから受講する人、今まさに受講中の人が、同じ遠回りをしないための参考になればと思って書きます。
もっと早く質問すれば良かった
最も後悔していることは、これです。
学習中、自分は「できるだけ自分で解決しよう」と思っていました。「質問ばかりするのは良くない」「自分で考える力を鍛えなければ」という気持ちがありました。
その姿勢自体は悪くありません。自力で調べて解決できれば、それが一番力がつきます。でも問題は、「解決の糸口すら見えない」という状態でも、自分で抱え込み続けたことでした。
同じエラーで3時間、4時間詰まり続けることが何度もありました。後から考えると、30分調べても方向性が見えなければ質問してしまった方が、時間的にもメンタル的にも良かったです。
「自分で考えること」と「詰まったら質問すること」は、矛盾しません。学習の効率を守るために質問する判断力も、実は重要なスキルです。フリーランスになってからも、「これは調べても解決できない」「チームメンバーに聞いた方が全体として早い」という判断をする場面は頻繁にあります。
受講生コミュニティをもっと活用すれば良かった
受講中は自分の学習で精一杯で、他の受講生との交流をほとんどしませんでした。
「交流に使う時間を学習に使った方がいい」と思っていたからです。
でも卒業後に気づいたのは、コミュニティの価値は「情報交換と心理的な支え」にあるということでした。
同じ段階で詰まっている人を知ることで「自分だけじゃない」という安心感が得られます。自分より先を進んでいる人の学習記録を見て「自分も続けよう」というモチベーションが生まれます。卒業後に「あの人はどうなったか」と気になれる仲間がいることも、続ける力になります。
交流そのものが「学習の邪魔をする時間」ではなく、「学習の質と継続力を高める時間」だったのです。この逆転に気づいたのが、卒業後でした。
ポートフォリオの「アイデア探し」に時間をかけすぎた
ポートフォリオ用の制作物を作るとき、何を作るかを決めるのにかなりの時間を使いました。
「他の人と被りたくない」「もっと良いアイデアがあるはず」「差別化できるものを作らなければ」——こういった考えが頭を巡って、コードを一行も書かないまま何日も過ぎていきました。
今なら分かります。最初のポートフォリオに完璧な独自性は必要ありません。大切なのは「作り切れること」と「なぜこれを作ったか説明できること」の2点です。
自分が実際に困っていたことを解決するアプリ。日常の中で不便だと思っていたことを改善するツール——そういう動機が明確なものは、技術的に目新しくなくても、作った人の思考が伝わります。
「アイデアを探す時間」より「作り始める時間」の方が価値があります。作り始めてから気づくことの方が、ずっと多いからです。
AIツールをもっと活用すれば良かった
受講していた頃、自分はAIツールをほとんど使っていませんでした。
理由は「自分で考えなければ意味がない」という思い込みでした。答えを教えてもらっても力がつかない、という発想です。
今考えると、その思い込みは「AIの使い方」を誤解していたと思います。
AIを「答えをもらう道具」として使えば、確かに力はつきません。でも「学習を加速させるパートナー」として使えば、話は変わります。
具体的には、こういった使い方があります。
エラーが出たとき「このエラーメッセージは何を意味しているのか、どの方向で調べればいいか」を聞く。コードを書いた後「この実装に問題はないか」と確認する。概念が理解できないとき「初心者向けに分かりやすく説明してほしい、例を見せてほしい」と依頼する。
「答えを丸投げする」ではなく「理解するための補助として使う」——この違いが重要です。その発想があれば、もっと効率的に学習を進められたはずです。
卒業後のことを早めに考えておけば良かった
受講中は、カリキュラムをこなすことが目標になっていました。「卒業すること」に向けて進んでいましたが、「卒業した後どうするか」を具体的に考えていたわけではありませんでした。
卒業後に実際に動き始めて気づいたのは、「卒業後の方がずっと長い」ということです。スクールに通っていた期間は、エンジニアとしてのキャリアの中で見れば入口に過ぎません。
受講中にもっと早い段階から考えておけば良かったことがあります。
「どんなポートフォリオが評価されるか」を意識した上で作品を選ぶこと。クラウドソーシングでの応募を卒業前から少しずつ始めること。フリーランスとして活動するなら、どんな技術スタックを持っていると需要があるかを調べておくこと。
これらを受講中から意識しておけば、卒業後の動き出しがずっとスムーズだったはずです。
スクールへの期待が高すぎた
受講前の自分は、「スクールに入れば何とかなる」という期待を持っていた部分がありました。
カリキュラムをこなしていれば自然と力がついて、卒業すれば案件が取れる——どこかでそういうイメージを持っていました。
現実は違います。学習するのは自分です。コードを書くのは自分です。ポートフォリオを作るのも、案件に提案するのも、断られながら改善を続けるのも、全部自分です。
スクールが提供してくれるのは「環境」と「サポート」です。その環境をどう使うかは自分次第で、結果を作るのも自分です。
この理解を最初から持っていたら、入学後のギャップが小さかったと思います。そしてもっと主体的に動けていたはずです。
今の自分が受講生にアドバイスするとしたら
卒業後の視点から、今まさに受講中の人に伝えるとしたら、こういうことを言います。
「わからなかったら30分以内に質問してください」
30分調べても糸口が見えなければ、それ以上一人で抱えても時間の消耗になりがちです。質問することは学習の放棄ではありません。「何を調べたか・何が分からないか」を整理した上で質問する行為そのものが、思考を整理する学習です。
「コミュニティのSlackを毎日一度は開いてください」
自分の進捗を書く必要はありません。他の人の投稿を読むだけでもいい。「同じように詰まっている人がいる」「こういう方法で解決した人がいる」という情報が、自分の孤独感を和らげ、学習の参考にもなります。
「卒業後のことを、受講開始2ヶ月目から考え始めてください」
カリキュラムに集中することは大切ですが、「卒業後にどう動くか」を考えるのが早すぎることはありません。どんなポートフォリオを作るか、どんな案件に応募するか、どんな技術を追加で学ぶか——これらを早い段階から意識しておくと、卒業後の動き出しが全く変わります。
それでも受講して良かった
後悔していることを並べてきましたが、受講したこと自体を後悔しているわけではありません。
COACHTECHがなければ、独学の壁にぶつかったまま諦めていた可能性が高かったです。学習の道筋が整っていること、詰まったときに質問できること、仲間がいること——これらがあったから、続けられました。
「後悔していること」は「スクールが良くなかった」という意味ではなく、「自分がもっと活かせる余地があった」という話です。その余地を無駄にしてしまったことへの反省が、この記事を書いた理由です。
まとめ
COACHTECH受講中に後悔したことをまとめます。
- 詰まっても質問せず長時間抱え込んでいた
- コミュニティの交流をほとんどしなかった
- ポートフォリオのアイデア探しに時間をかけすぎた
- AIツールを活用しなかった
- 卒業後の動き方を早めに考えなかった
- スクールへの期待が高すぎた
これらは全て、受講している最中には気づきにくいことです。終わってみて初めて「ああすれば良かった」と分かったことばかりです。
今受講中の人、これから受講を考えている人が、この記事を読んで一つでも早く気づいてくれれば、書いた意味があります。スクールは環境を提供してくれますが、その環境から何を得るかは自分次第です。受講期間は決して長くありません。「もったいない使い方をしている」と感じている人は、今日から少し変えてみてください。
後悔を活かして、今やっていること
自分の反省を踏まえて、現在実践していることを最後に書いておきます。
質問を溜めない フリーランスになった今でも、「詰まって30分解決策が見えなければ調べ方を変える・人に聞く」という習慣を維持しています。抱え込む時間はコストでしかないと体で覚えました。
アウトプットを習慣にする 受講中にやらなかった「学んだことを外に出す」を、ブログという形で今やっています。書くことで理解が深まり、同じ状況の人の参考にもなる——アウトプットには学習効果と発信効果の両方があります。
次のステップを常に意識する 「今やっていることの先に何があるか」を意識することを習慣にしました。受講中なら「卒業後に何をするか」、案件対応中なら「次にどんなスキルを身につけるか」——常に一つ先を見ておくことで、動き出しが速くなります。
受講中の後悔は変えられません。でも、その後悔から学んだことを今に活かすことはできます。過去の自分へのアドバイスとして書いたこの記事が、未来の誰かの役に立てば嬉しいです。
スクール受講中にしかできないことがある
最後に、卒業後に気づいた「在学中にしかできないこと」を書いておきます。
無料で質問できる環境があること 卒業後は、エラーで詰まっても基本的に一人で解決するしかありません(もしくはお金を払って解決する)。在学中は質問できる環境が整っています。それをフルに使ってください。
同じ立場の仲間がいること 卒業すると、それぞれが別の方向に進んでいきます。全員が「プログラミング初心者として同じ時間を過ごしている」という状況は、受講中にしかありません。その連帯感を活かして、積極的につながっておくことをおすすめします。
完全に失敗のコストがない環境 在学中に試行錯誤することは、クライアントに迷惑をかけません。設計が間違っていても、コードが汚くても、「学習の過程」として許容される環境です。この状況は、フリーランスになってからはなくなります。思い切り失敗できる今の環境を、最大限に使い倒してください。
受講期間は有限です。「在学中にしかできないこと」を意識して過ごした人と、ただカリキュラムをこなした人では、卒業後の動き出しが大きく変わります。
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