はじめに
「COACHTECHってどうだった?」と聞かれたら、自分はこう答えます。
「独学で挫折しそうな人には向いていると思う。ただし、入っただけで人生が変わるわけではない」
100万円近い費用を払って実際に受講した立場から、正直に書きます。良かったこと、悪かったこと、どちらも書くつもりですが、スクールを批判したいわけでも、必要以上に持ち上げたいわけでもありません。ただ「これから入ろうとしている人に、入る前に知っておいてほしいこと」を残しておきたいと思っています。
この記事では、受講前の状況から入学後の体験、卒業後に気づいたことまでを時系列で整理しています。
なぜCOACHTECHを選んだのか
複数のスクールを比較した結果、COACHTECHを選びました。
決め手になったのは大きく2点です。
ひとつは「Web系エンジニア・フリーランスに特化したカリキュラム」であること。他のスクールは転職支援がメインのものが多い印象でしたが、COACHTECHはフリーランスとして案件を取るという文脈でカリキュラムが組まれていて、自分の目標と合っていました。
もうひとつは「現役エンジニアによるメンタリング」の仕組みです。学習中に詰まったとき、実際に仕事でコードを書いている人に聞けるというのは、独学では絶対に得られない環境でした。
良かったこと① 学習の道筋が用意されていた
独学を続けていた頃の最大の問題は、「次に何を学べばいいかが分からない」ということでした。
教材を探すこと自体にエネルギーを使い、「この教材でいいのか」という不安が常にありました。Progateをやり終えた後、次に何をすればいいのかが分からず、数日間ぼんやりしていたこともあります。
COACHTECHのカリキュラムは、バックエンドの基礎からLaravelの実装まで、学ぶ順番と目標が明確に整理されていました。「今週はここまでやる」「次のステップはこれ」という道筋が決まっているだけで、余計な迷いがなくなりました。
迷いに使っていたエネルギーを、学習そのものに使えるようになった——これが、独学との一番大きな違いだったと思います。
良かったこと② 詰まったときに聞ける環境がある
独学で最もしんどかったのは、エラーで詰まったとき、相談できる人が誰もいないことでした。
1時間、2時間調べ続けても解決できない。「もしかして自分の根本的な理解が間違っているのかも」という不安が積み重なっていきます。その孤独感が、学習を続けることへのモチベーション低下につながっていました。
COACHTECHでは、メンタリングの時間に現役エンジニアに質問できます。また、テキスト形式での質問も可能でした。「詰まったときに聞ける」という選択肢があるだけで、心理的なプレッシャーが大きく減ります。
ただ、これは「答えをもらえる」ということではありませんでした。「どこを確認するか」「どの方向で調べるか」を示してもらえる、という感じです。自分で考える力を鍛えながらも、完全な迷子にはならない環境、というのが正確な表現かもしれません。
この「自分で調べてから聞く」という姿勢は、後にフリーランスとして案件をこなすときにも役立ちました。調べる力と、限界を見極めて聞く判断力——両方を学べた気がします。
良かったこと③ 仲間がいることの心理的効果
正直、入る前はあまり重視していなかったのですが、受講生コミュニティの存在は想像以上に効いていました。
独学中は、自分が進んでいるのか遅れているのか分かりません。「みんなはもっと先に進んでいるんじゃないか」という焦りが、じわじわとモチベーションを下げていきます。
コミュニティの中で同じように詰まっている人を見ると、「自分だけじゃない」という安心感が生まれます。逆に、先を進んでいる人の学習記録を見ると「自分も続けよう」という気持ちになれます。
「仲間がいる」という事実は、地味ですが継続に大きく影響しました。
悪かったこと① 楽になるわけではなかった
正直に言います。入学前に「スクール環境があれば楽になる」という期待を持っていましたが、現実は違いました。
カリキュラムの課題は、自分でこなさなければなりません。エラーが出れば、まず自分で調べます。詰まったときに質問できる環境はあっても、「答えを教えてくれる」ではなく「考え方を示してくれる」という形です。
「スクールに入れば問題を解決してくれる」という期待で入ると、最初にギャップを感じるはずです。スクールの本当の役割は「解決する環境を整える」ことで、「解決してくれる」ことではない——この違いは、入学後しばらくして実感しました。
悪かったこと② 料金はやはり高い
費用は正直に言うと高いです。
「時間を買う」という考え方で決断しましたが、支払い時には改めて緊張しました。分割払いを利用しましたが、毎月の支払いが発生することも頭に置いておく必要があります。
費用対効果を感じるかどうかは、入学後にどれだけ自分が取り組んだかによって大きく変わります。受け身で受講するだけでは、費用に見合うリターンは得られないと思います。「自分で取り組む意志と時間」がセットでなければ、投資は回収できません。
悪かったこと③ 卒業後にすぐ案件が取れるわけではない
入学前のイメージとして、「卒業 → 案件獲得」という流れをぼんやり描いていました。
現実は違いました。卒業後も、ポートフォリオの改善・クラウドソーシングへの応募・断られ続ける経験・再改善——これらが必要です。卒業は「学習の終わり」ではなく「スタート地点」でした。
この点については、事前にしっかり理解した上で入学することをおすすめします。「卒業すれば何かが自動的にうまくいく」という期待があると、卒業後に強いギャップを感じることになります。
悪かったこと④ 自分で進捗管理が必要だった
COACHTECHは自己学習がベースです。「今週はここまで進める」という計画を自分で立て、自分で管理する必要があります。
会社員として働きながら受講していた頃は、仕事が忙しい週に学習が止まり、翌週も止まり——というサイクルに入りそうになることがありました。強制的に進ませてくれる仕組みはないため、自己管理が苦手な人には向かない場面があります。
ただ裏を返せば、「自己管理の練習ができる環境」でもありました。フリーランスになった今、誰かに進捗を管理してもらえる立場ではありません。受講中に「自分でスケジュールを作って守る」習慣を意識的に作っていたことは、後から役立ちました。
受講を通じて一番変わったこと
スキル以外で一番変わったと感じるのは、「エラーとの向き合い方」です。
独学時代のエラーは「恐怖の対象」でした。エラーが出た瞬間に手が止まり、どこから調べていいか分からず、焦りと落ち込みがセットでした。
受講後半になると、エラーが出ても「まずメッセージを読む」「スタックトレースを追う」「どこで止まっているか特定する」という手順が自然に身につきました。エラーを「壊れた証拠」ではなく「問題の場所を教えてくれている情報」として読めるようになった感覚です。
この変化は、技術的なスキルとは別の次元で、フリーランス活動において今でも役立っています。
COACHTECHはどんな人に向いているか
受講して気づいた「向いている人」「向いていない人」の特徴を整理します。
向いていると感じる人
- 独学で行き詰まった経験がある人
- 「何を学べばいいか分からない」状態から抜け出したい人
- 一人での学習に孤独感や不安を感じている人
- Web系フリーランスという働き方を具体的に目指している人
- 自分でも動く意志があって、環境とサポートがほしい人
向いていないかもしれない人
- まとまった学習時間を確保するのが難しい人(週に数時間しか取れない状況だと、カリキュラムの進行が厳しくなる)
- スクールに入るだけで自動的に結果が出ると思っている人
- 自分で調べる・考えるという姿勢が薄い人
- 明確な転職先(Web企業など)が決まっていて、転職支援が目的の人
卒業後にやっておけば良かったと思ったこと
後から気づいたことをひとつ書いておきます。
卒業前から、クラウドソーシングへの応募を少しずつ始めておけば良かったと思っています。
卒業してから初めて応募を始めると、「在学中にやっておけば良かった」と感じる場面が多くありました。提案文の書き方・ポートフォリオのどこを見られるか・どんな案件に入れるか——これらは実際に応募してみないと分からないことです。
在学中に1〜2件でも応募を経験しておけば、卒業後の初動がずっとスムーズだったと思います。
COACHTECHで学ぶカリキュラムの流れ
簡単に自分が体験したカリキュラムの流れを書いておきます。詳細はスクールによって変わる可能性がありますが、参考として。
HTMLとCSSの基礎から始まり、JavaScriptの基礎、PHPの基礎を経て、Laravelへと進む流れでした。最初は「なぜPHPを学ぶのか」という疑問がありましたが、LaravelというPHPフレームワークを使った実務寄りの開発を最終的な目標としていたため、PHPの基礎が必要でした。
途中から実際のWebサービスを想定したポートフォリオ制作に移ります。ここからは「指示に従う」フェーズではなく「自分で考えて作る」フェーズに変わります。この変化が大変でもあり、一番力がついた時間でもありました。
カリキュラムの特徴は「フリーランスとして案件を取る」というゴールに向けて設計されていることです。転職エージェント連携やポートフォリオの添削といった支援も含まれており、単なる技術習得スクールとは方向性が異なりました。
まとめ
COACHTECHを受講して感じた正直な評価をまとめると、「環境と仕組みへの投資として機能した」ということです。
学習の道筋が整理されていたこと、詰まったときに質問できたこと、仲間がいたこと——これらが独学での停滞から自分を救ってくれました。
一方で「楽になるわけではない」「費用は高い」「卒業後すぐには案件が取れない」というのも事実です。
スクールは魔法ではありません。結果を出すために必要なのは、環境だけでなく「入学後に自分がどれだけ動けるか」です。その上でスクールを選ぶなら、COACHTECHは自分の経験では価値がありました。入学を検討している人には、「最初から主体的に動く覚悟を持って入ること」をおすすめします。
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