はじめに
COACHTECHのカリキュラムを修了し、COACHTECH PROという上位プログラムに参加しました。
「PROに合格すれば実務経験が積める」「案件保証があるから安心」——そう信じて進んだ自分の経験と、現実のギャップを正直に書きます。
先に結論を書くと、PROに参加したこと自体は正解だったと思っています。ただし、期待と現実の間には無視できないギャップがありました。
批判をしたいわけではありません。ただ、同じ期待を持ってPROを目指している人がいるなら、この記事を読んでから判断してほしいと思っています。
COACHTECH PROとは何か
COACHTECH PROは、通常のCOACHTECHカリキュラムを終えた後に参加できる上位プログラムです。ただし、誰でも参加できるわけではありません。
カリキュラム中の成績が一定水準を超えていなければ受験資格が得られません。受験資格を得た後も、選考に合格しなければ参加できない仕組みです。
コースは大きく2種類あります。フルコミットコースと副業コースです。フルコミットコースはエンジニアとしての業務に専念するスタイル。副業コースは本業を続けながら副業として案件をこなすスタイルです。
「案件保証」という言葉がPROの特徴として挙げられており、これが多くの受講生を惹きつけている要素のひとつです。
PROに合格したときの気持ち
合格通知が来たとき、正直、かなり嬉しかったです。
もともとHTMLも知らない状態からプログラミングを始め、公務員として働きながら学習を続けてきました。その過程でCOACHTECH PROという目標が生まれ、それに向けて学習の質を意識するようになっていました。
「カリキュラムの成績が一定以上でなければ受験資格も得られない」という高いハードルを越えたという達成感は、本物でした。「これでやっと実務に近いところに立てる」という期待感も、同時にありました。
副業コースを選んだ理由
自分は副業コースを選びました。
理由は状況によるものです。当時はまだ公務員として働いており、いきなりフルタイムのエンジニア業務に移行するのは現実的ではありませんでした。副業コースなら、本業を続けながら実務を経験できます。「まず一歩だけ踏み出す」という選択として、副業コースが合っていました。
副業コースの案件保証期間は3ヶ月です。その点はあらかじめ確認していましたが、当時の自分はあまりその意味をよく考えていませんでした。後から重要な点として気づくことになります。
正直、もっと早く案件が始まると思っていた
ここが、最初のギャップです。
PROに参加したら、比較的早い段階で案件が始まるものだと思っていました。「案件保証」という言葉から、ある程度のスピード感を無意識に想定していました。
もちろん「何日以内に案件を紹介する」という明示的な約束があったわけではありません。ただ、自分の中でのイメージと、実際のタイムラインには開きがありました。
卒業から半年以上が経った現実
2025年12月にカリキュラムを卒業しました。
この記事を書いている時点で、まだ案件の紹介はありません。
途中で担当者の方に状況を確認したことがあります。返ってきた答えは「条件に合う案件がない」というものでした。
スクール側が案件を作り出せるわけではありません。クライアントが存在して初めて案件が発生します。その点は理解しています。だからスクールを責めたいわけではない。ただ、「案件保証」という言葉から自分が描いていたイメージと、実際の状況は大きく違っていました。
「案件保証」という言葉が持つ意味
「案件保証」という言葉を聞いたとき、多くの人は「案件が確約されている」と受け取ると思います。当時の自分もそうでした。
実態は、おそらく「案件が発生した際に優先的に紹介してもらえる」という意味合いに近いものです。案件が存在しなければ、紹介されることも当然ありません。
この微妙なニュアンスを、入る前に正確に理解しておく必要がありました。「保証」という言葉は強い印象を与えますが、クライアントの動向という外部要因に依存している部分があります。
もうひとつ、副業コースの場合、案件保証期間は3ヶ月という点も重要です。仮に案件に参画できたとしても、3ヶ月後からは自分で案件を獲得し続けなければなりません。つまりPROは「案件獲得のスタートを支援する仕組み」であって、「継続的な案件供給を保証するもの」ではない、ということです。
PROを目指す過程で学習の質が変わった
ここからは、PROを目指すことのプラス面を正直に書きます。
受験資格を得るためには、カリキュラムの成績が一定水準以上である必要があります。この条件があることで、「とりあえずカリキュラムを進める」という姿勢から「理解した上で実装できるようにする」という姿勢に変わりました。
実際に、PROを意識し始めた頃から学習の取り組み方が変わりました。コードをコピペして動かすだけでなく「なぜこう書くのか」「別の書き方はないのか」を考えながら進めるようになりました。この変化は、後のポートフォリオ制作でも、案件に入ってからも、確実に役立ちました。
「PROに合格する」という目標があったことで、学習のモチベーションを高い状態に維持できた期間がありました。その意味では、PROという仕組みの設計自体は機能していたと思います。
待っている間にやるべきだったこと
PROへの参加後、案件紹介を待つ間に何をしていたか、振り返ります。
正直なところ、最初の2ヶ月ほどは「案件が来るのを待つ」という受け身の姿勢でいました。これが最大の反省点です。
待っている間にやるべきだったことは明確にあります。
クラウドソーシングへの応募を続けること。ポートフォリオをブラッシュアップすること。GitHubの草を継続的に生やすこと。技術ブログを書いてアウトプットを増やすこと——これらを並行して進めていれば、PRO経由での案件を待ちながらも、自力での案件獲得を進められていました。
「PROが動いてくれるから、自分は待てばいい」という発想が、一番もったいなかったと今は思っています。
副業コースの案件保証期間について
副業コースの場合、案件保証期間は3ヶ月です。これは重要な点なので、もう一度強調しておきます。
仮に案件に参画できたとして、その保証が効くのは3ヶ月間です。それ以降は自力で案件を取り続けなければなりません。
これはPROが「継続的な案件供給を保証する場所」ではなく、「案件獲得の最初の一歩を後押しする場所」であることを意味しています。
3ヶ月後を見越して、在籍中から自分で動く準備を始めておくことが、PROを最大限に活用するための方法だと今は確信しています。
それでもPROを目指した価値はあった
PROについて厳しい現実を書いてきましたが、目指したこと自体を後悔しているわけではありません。
目指す過程で学習の質が上がった。実務を意識した視点が身についた。案件紹介のチャンスがある環境に身を置けた——これらは確かな価値でした。
後悔しているのは「PROに入ったこと」ではなく、「入った後に自分で動かなかったこと」です。その違いは大きいと思っています。
PROに入った後、自分でやるべき行動リスト
PROに参加している・これから参加する人向けに、並行してやっておくべきことをまとめます。
クラウドソーシングへの応募を続ける クラウドワークス・ランサーズへの提案を週に数件でも続けてください。PRO経由の案件だけを待つのではなく、自力で動き続けることが最も重要です。断られてもフィードバックとして提案文を改善していきます。
ポートフォリオを定期的に更新する 学習が進むにつれてコードの質が上がります。半年前に作ったものより今の方が書き方が良くなっているなら、ポートフォリオも更新してください。古いままでは評価も古いままです。
GitHubのコントリビューションを継続する 毎日コードを書く習慣がGitHubの芝生(コントリビューショングラフ)に現れます。クライアントや企業がGitHubを確認することは多く、継続して活動している証拠が信頼につながります。
技術的なアウトプットを始める Zennやnoteに学習記録や技術メモを書く習慣を作ってください。アウトプットすることで知識が整理され、検索からの流入で自分の存在を知ってもらえる可能性も生まれます。
これからPROを目指している人へ
もしPROを目指しているなら、案件保証だけを目的にしない方がいいと自分は思っています。
PROを最大限に活かすために意識してほしいことを整理します。
まず、PROを目指すプロセス自体を学習の質向上に使うこと。受験資格を得るための基準を「クリアすべきハードル」ではなく「自分の力を本物にするための指標」として捉えると、取り組み方が変わります。
次に、PROに参加しながら同時に自力での案件獲得活動も続けること。クラウドソーシングへの応募・ポートフォリオの改善・技術発信——これらを並行させることで、PRO経由・自力の両方のルートを確保できます。
最後に、案件保証の意味を正確に理解しておくこと。「案件が来たときに優先的に紹介してもらえる仕組み」であって、「必ず案件がある保証」ではないことを、入る前に明確に理解しておいてください。
まとめ
COACHTECH PROは、通常カリキュラムより一歩進んだ実践的な環境です。
ただし「案件保証」という言葉が与える印象と実際の状況の間には、認識のズレが生じやすいです。案件保証期間が副業コースは3ヶ月であること、クライアントの存在が前提であること——これらを事前に正確に理解した上で参加することをおすすめします。
卒業から半年以上経っても案件紹介を待ち続けている状況は、事実として書いておきたかったことです。
PROに参加したことへの後悔はありません。でも「入れば安心」という期待のまま進んでいたら、もっと早い段階から自分で動けていたはずです。期待値の調整と、自分で動き続ける姿勢——この2つを持った上でPROに参加することが、最もうまく活用できる方法だと今は思っています。
PROを経験した今、次にやること
PROへの参加と並行して、自分が実際に動いている行動を書いておきます。
クラウドソーシングでの提案活動を継続しています。PRO経由の案件を待ちながら、自力でも動き続けることが大切だと気づいたため、週に複数件の提案を送る習慣を作りました。また、ポートフォリオの改善も続けています。技術が上がった分だけコードを書き直し、新しい機能を追加しています。
さらに技術ブログを書き始めました。学んだことをアウトプットすることで、知識の定着と、検索経由での認知獲得の両方を狙っています。このブログ自体も、その一環です。
COACHTECH PROという環境を使いながら、それだけに依存しない動き方——これが今自分が実践していることです。「PRO経由で案件が来たときに動ける準備が整っている状態」を目指して、今日も動き続けています。
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